藍について
種類
藍にも多くの種類があります。タデアイ、琉球藍、インド藍、ウォードと呼ばれるヨーロッパの藍。 日本で広い地域で栽培されているのがタデアイでタデアイにもいろいろな品種があります。
(小上粉(こじょうこ)/百貫(ひゃっかん)/赤茎中千本(あかくきちゅうせんぼん)/大千本、千本(だいせんぼん、せんぼん)/赤茎小千本(あかくきこせんぼん)/青茎小千本(あおくきこせんぼん)ほか
現在、徳島県での藍の栽培面積はピーク時の1%以下です。栽培数が減り以前から貴重だった藍が今ではさらに貴重なものとなっています。
藍の効果
藍の効果としては防虫効果がいわれています。ほかにも蛇よけにも使われていたといわれます。皮膚病予防や防炎効果、消臭効果、殺菌効果もあったといわれます。天然素材のものについては肌に優しく、敏感な肌の方にもよいといわれています。 昔は薬としても利用され、抗酸化効果などがあるといわれます。
藍染めの方法
建て染め
水に不溶の藍の色素(インディゴ)を含む染料を、微生物の発酵を利用還元したあと、酸化させて染める方法です。
沈殿藍
すくもが乾燥させた葉を使って作るのに対し、生の藍の葉を水に漬け込み水の中に色素と酵素を出しいろいろな作用によりインディゴを生成沈殿させて抽出するものです。
縁起物の藍
勝ち色とジャパン・ブルー
藍は勝色(褐色)と言われ武士が縁起物として好んで着ていました。皮膚病などの予防や消臭殺菌効果があったといわれるので甲冑の下に着るには効果的だったとも考えられます。
東京オリンピック・パラリンビックではロゴカラーにも使われています。
ジャパン・ブルーとも言われサッカー日本代表のユニフォームにも使われています。
藍と阿波の狸合戦
天保年間、日開野( 小松島市) の大和屋という染物屋を営む茂右衛門が人々に虐められていた狸の金長を助け家においたところ、大和屋が繁盛したため金長をさらに大切にするようになりました。するとまた大和屋は繁盛し金長のおかげだということがわかりました。
金長は自分や茂右衛門のためにも位をあげれるように津田の六右衛門狸のところに修行に行きました。優れた金長は六右衛門に認められ婿養子になり跡を継ぐことをすすめられますが茂右衛門との約束のためにその話を断り帰ろうとしました。
そのままにすると金長が敵になると考えた六右衛門狸は金長を殺してしまおうと考えました。それを察し六右衛門のもとから金長は逃げようとしましたが藤樹寺の鷹が金長の身代わりとなって戦死してしまい金長はなんとか日開野へ逃げ延びました。
金長は鷹の仇討ちをするため同志を募り六右衛門との戦いが繰り広げられました。金長は六右衛門を討ち勝利しましたが自分も深手を負い命を落としてしまいました。
その後、茂右衛門は金長の功を思い正一位を授けてもらい金長大明神としてお祀りし今でも多くの方に愛されています。
「阿波の藍色と小松島」小松島には江戸時代から明治にかけ多くの藍商や染物屋があり、小松島の藍商人の方々が命をかけて海を渡り全国に阿波藍を広めました。
阿波藍は品質もよく全国で名声をはせることとなりました。
藍は日本の染料の王様、そして新たな日本の青色顔料の王様に
沈殿藍について
弊社が取り扱う沈殿藍は
不純物がほとんどない藍の絵具やクレヨンに使う高品質な沈殿藍から、一般的な藍染めなどに使われる沈殿藍(消石灰などが含まれるもの)までいくつかの種類がございます。
また、価格もそれぞれ違っています。
お客様がご利用になられる用途によってどういった沈殿藍がよいかご相談させていただきます。
お気軽にお問合せくださいませ。
※Indigo MINERVAが製品に使用しているのは徳島の天然藍を使った沈殿藍です。絵具やクレヨンに使われる高品質な沈殿藍は徳島県立農林水産総合支援センターの技術を使用しています。
藍の絵具(水彩)
天然の藍
藍の絵具は弊社代表が初めて高品質な沈殿藍を絵具として利用したとき、藍の深み、温かさ、やさしさなど鉱物の顔料ではいままでになかった感動があり、藍に触れたその一瞬が本当に忘れられないものになりました。
この感動や藍のすばらしさをを多くの方に知っていただきたいと藍の絵具を開発し販売することを決めました。
藍のすばらしさできるだけ多くの方に知っていただきたいため、直接お届けできるお客様にはできるだけ天然の藍の状態に近い水分を含んだMoistタイプでの販売をしたいと考えております。
また、天然藍が高級であるがため価格も決して安くはないため、1滴も無駄にせず使っていただけるようにクリーム容器を利用しています。
ただ、このクリーム容器を宅配などで送付すると液漏れや気温変化などによる品質低下など様々な懸念事項がございます。
実際に弊社が直接お届けできないお客様にはMoistタイプの場合はプラスチック瓶でのご提供かDRYタイプでのご提供をお勧めさせていただいております。
Webショップの藍の絵具Moistタイプの販売は画像とは違ったプラスチック瓶でのご提供とさせていただきます。 ご了承くださいませ。
藍の絵具は基本的に冷蔵庫での保管をお勧めしております。 1~2日でしたら常温でも問題はございませんが長期となると品質が低下するおそれがあります。 冷蔵庫で保管できない場合はDRYタイプをお求めになるかご自身で絵具をゴミなどが入らない状態にし乾燥させて顔彩のようにご利用いただくことが可能です。
絵具を大量にご利用されたい場合、また、水彩ではなく油絵やアクリル絵具などとしてご利用されたい場合も個別にご相談させていただきます。
お気軽にお問合せくださいませ。